1. はじめに
C#プログラミングにおいて、varキーワードは型推論を利用した変数宣言を可能にする便利な機能です。この記事では、varの基本的な使い方と、適切な使用シーンについて解説します。
2. varキーワードの基本
2.1. varとは
- ローカル変数宣言時に使用できるキーワード
- 代入される値から自動的に型を判別
- コンパイル時に型が確定(動的型付けではない)
2.2. 基本的な使い方
従来の書き方とvarを使用した書き方の比較:
[code language="csharp"]
// 従来の書き方
float a = 1.5f;
string b = "テスト";
// varを使用した書き方
var a = 1.5f; // float型として推論される
var b = "テスト"; // string型として推論される
[/code]
3. varの特徴
3.1. メリット
- 長い型名を書く手間が省ける
- コードが
varの3文字で揃い、視覚的に整理される - 型が変更された場合も
var部分の修正が不要
3.2. デメリット
- コードを読む人が一目で型を判断できない場合がある
- 可読性が低下する可能性がある
- 意図しない型推論が起こる可能性がある
4. 適切な使用シーン
4.1. varの使用が推奨される場合
[code language="csharp"]
// 1. 型名が明確な場合
var text = "Hello"; // 明らかにstring型
// 2. 初期化式から型が明確な場合
var position = transform.position; // Vector3型が明確
// 3. 長い型名を持つクラスのインスタンス生成
var dictionary = new Dictionary<string, List<GameObject>>();
[/code]
4.2. varの使用を避けるべき場合
[code language="csharp"]
// 1. 数値リテラルの場合(意図しない型推論の可能性)
var value = 5; // intと推論されるが、float/doubleを意図していた可能性
float value = 5; // 意図を明確に
// 2. 戻り値の型が不明確なメソッド呼び出し
var result = GetSomeValue(); // 型が不明確
DataType result = GetSomeValue(); // 型を明示的に
[/code]
5. ベストプラクティス
5.1. varを使用する際の指針
- 初期化式から型が明確に分かる場合のみ使用
- メソッドのローカル変数に限定して使用
- チーム開発では、チームのコーディング規約に従う
5.2. コードの可読性を保つためのヒント
[code language="csharp"]
// 良い例:型が明確
var playerObject = GameObject.FindWithTag("Player");
var isGameOver = false;
var itemCount = 0;
// 避けるべき例:型が不明確
var data = GetData();
var result = Calculate(x, y);
var temp = other.value;
[/code]
6. Unity開発での活用例
6.1. 一般的な使用パターン
[code language="csharp"]
public class GameManager : MonoBehaviour
{
private void Start()
{
// コンポーネント取得
var animator = GetComponent<Animator>();
// 配列やリストの初期化
var enemies = new List<GameObject>();
// 検索結果の格納
var players = GameObject.FindGameObjectsWithTag("Player");
}
}
[/code]
7. まとめ
varキーワードは、適切に使用することでコードの可読性と保守性を向上させることができます:
- 型が明確な場合に限定して使用
- チームの規約に従って一貫した使用を心がける
- 可読性とコードの簡潔さのバランスを考慮


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