1. はじめに
Unity開発でC#スクリプトを作成すると、自動的に基本的なコード構造が生成されます。一見すると複雑に見えるこのコードですが、部分的に理解していけば決して難しくありません。この記事では、初期スクリプトの構造を初心者にも分かりやすく解説します。
2. スクリプトの基本構造
2.1. スクリプトを開く
- Project ウィンドウで作成したスクリプトをダブルクリック
- Visual Studio(または設定された他のエディタ)が起動
![[IMAGE_PLACEHOLDER: スクリプトを開いた際の初期状態のスクリーンショット]](http://unity.mamiya.biz/wp-content/uploads/2025/01/image-14.png)
2.2. 大きな2つの塊
初期スクリプトは、大きく分けて2つの部分で構成されています:
※先ほど作成したTestScript.csはEmptyで作成したので以下のコードを丸ごと張り付けて下さい。
- 名前空間の参照(using ステートメント)
- クラスの定義
[code language="csharp"]
// 1. 名前空間の参照部分
using UnityEngine;
using System.Collections;
using System.Collections.Generic;
// 2. クラスの定義部分
public class TestScript : MonoBehaviour
{
void Start()
{
}
void Update()
{
}
}
[/code]
3. クラスの定義部分の詳細
クラスの定義部分は、さらに4つの要素で構成されています:
3.1. クラス宣言の基本構造
[code language="csharp"]
public class TestScript : MonoBehaviour
// │ │ │ └── 4. 継承(MonoBehaviourから機能を受け継ぐ)
// │ │ └───────────── 3. クラス名(スクリプトファイル名と同じ)
// │ └─────────────────── 2. classキーワード
// └─────────────────────────── 1. アクセス修飾子(public)
[/code]
3.2. Start関数とUpdate関数
[code language="csharp"]
void Start()
{
// ここに書いた処理は一度だけ実行される
}
void Update()
{
// ここに書いた処理は毎フレーム実行される
}
[/code]
重要なポイント:
- Start関数:ゲーム開始時に1回だけ実行
- Update関数:毎フレーム(連続的に)実行
- 両関数ともMonoBehaviourから継承した特別な関数
4. 名前空間の参照(using)について
4.1. 基本的な役割
名前空間の参照は、コードを簡潔に書くためのショートカットとして機能します。
4.2. 使用例と効果
参照ありの場合:
[code language="csharp"]
using UnityEngine;
public class TestScript : MonoBehaviour
{
Vector3 position; // 簡潔に書ける
}
[/code]
参照なしの場合:
[code language="csharp"]
public class TestScript : MonoBehaviour
{
UnityEngine.Vector3 position; // 毎回UnityEngine.を書く必要がある
}
[/code]
4.3. 初期スクリプトの参照
- UnityEngine:Unityの基本機能を使用するために必要
- System.Collections:配列や集合の機能を使用する際に必要
- System.Collections.Generic:ジェネリックコレクションを使用する際に必要
注意:
使用していない参照は、エディタ上で暗く表示されます。これはエラーではなく、単にその名前空間が現在のコードで使われていないことを示しています。
5. MonoBehaviourの継承について
5.1. 継承の基本
MonoBehaviourを継承することで、以下の機能が使用可能になります:
- Start関数とUpdate関数の実装
- UnityのComponent機能の利用
- GameObjectとの連携
![[IMAGE_PLACEHOLDER: MonoBehaviourの継承関係を示す図解]](http://unity.mamiya.biz/wp-content/uploads/2025/01/image-18.png)
6. まとめ
初期スクリプトの構造は、以下の要素で構成されています:
- 名前空間の参照(usingステートメント)
- クラスの定義(publicクラス宣言)
- MonoBehaviourの継承
- Start/Update関数の基本構造
これらの要素を理解することで、今後のスクリプト開発の基礎となります。ただし、すべてを一度に覚える必要はありません。プログラミングを進めながら、徐々に理解を深めていきましょう。
次回は、実際のプログラミング、具体的なゲームロジックの実装方法について解説していきます。


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